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最終更新日:2017.08.23

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シリーズ: 情動学シリーズ 1

情動の進化 ―動物から人間へ―

情動の進化

A5/192ページ/2015年05月25日
ISBN978-4-254-10691-6 C3340
定価3,456円(本体3,200円+税)

渡辺茂 ・菊水健史 編

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紀伊國屋書店 旭屋倶楽部 東京都書店案内

情動の問題は現在的かつ緊急に取り組むべき課題である。動物から人へ,情動の進化的な意味を第一線の研究者が平易に解説。〔内容〕快楽と恐怖の起源/情動認知の進化/情動と社会行動/共感の進化/情動脳の進化

編集部から

刊行のことば  監修者・小野 武年

 情動学(Emotionology)とは「こころ」の中核をなす基本情動(喜怒哀楽の感情)の仕組みと働きを科学的に解明し,人間の崇高または残虐な「こころ」,「人間とは何か」を理解する学問であると考えられています.これを基礎として家庭や社会における人間関係や仕事の内容など様々な局面で起こる情動の適切な表出を行うための心構えや振舞いの規範を考究することを目的としています.これにより,子育て,人材育成および学校や社会への適応の仕方などについて方策を立てることが可能となります.
 さらに最も進化した情動をもつ人間の社会における暴力,差別,戦争,テロなどの悲惨な事件や出来事などの諸問題を回避し,共感,自制,思いやり,愛に満たされた幸福で平和な人類社会の構築に貢献するものであります.このように情動学は自然科学だけでなく,人文科学,社会科学および自然学のすべての分野を包括する統合科学です.
 現在,子育てにまつわる問題が種々指摘されています.子育ては両親をはじめとする家族の責任であると同時に,様々な社会的背景が今日の子育てに影響を与えています.現代社会では,家庭や職場におけるいじめや虐待が急激に増加しており,心的外傷後ストレス症候群などの深刻な社会問題となっています.また,環境ホルモンや周産期障害にともなう脳の発達障害や小児の心理的発達障害(自閉症や学習障害児などの種々の精神疾患),統合失調症患者の精神・行動の障害,さらには青年・老年期のストレス性神経症やうつ病患者の増加も大きな社会問題となっています.これら情動障害や行動障害のある人々は,人間らしい日常生活を続けるうえで重大な支障をきたしており,本人にとって非常に大
きな苦痛をともなうだけでなく,深刻な社会問題になっています.
 本「情動学シリーズ」では,最近の飛躍的に進歩した「情動」の科学的研究成果を踏まえて,研究,行政,現場など様々な立場から解説します.各巻とも研究や現場に詳しい編集者が担当し,
 1)現場で何が問題になっているか,
 2)行政・教育などがその問題にいかに対応しているか,
 3)心理学,教育学,医学・薬学,脳科学などの諸科学がその問題にいかに対処するか(何がわかり,何がわかっていないかを含めて)
という観点からまとめることにより,現代の深刻な社会問題となっている「情動」や「こころ」の問題の科学的解決への糸口を提供するものです.
 なお本シリーズの各巻の間には重複があります.しかし,取り上げる側の立場にかなりの違いがあり,情動学研究の現状を反映するようにあえて整理をしてありません.読者に現在の情動学に関する研究,行政,現場を広く知っていただくために,シリーズとしてまとめることを試みたものであります.

*本書の書評が、パーソナリティ心理学会サイト「図書紹介」欄に掲載されています。右をクリックして下さい。

執筆者一覧

第1巻 編者
渡辺 茂 慶應義塾大学名誉教授
菊水健史 麻布大学教授

目次

快楽と恐怖の起源(廣中直行)
情動認知の進化(岡ノ谷一夫)
情動と社会行動(菊水健史)
共感の進化(渡辺 茂)
情動脳の進化(篠塚一貴・清水 透)
コラム(森阪匡通・酒井麻衣・山本知里,駒井章治,池田 譲,高橋英彦)

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心と行動の進化を探る

関連情報

パーソナリティ心理学会サイト「図書紹介」