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食と味嗅覚の人間科学 食行動の科学 ―「食べる」を読みとく―
内容紹介
「人はなぜ食べるか」を根底のテーマとし,食行動科学の基礎から生涯発達,予防医学や消費者行動予測等の応用までを取り上げる。〔内容〕食と知覚/社会的認知/高齢者の食/欲求と食行動/生物性と文化性/官能評価/栄養教育/ビッグデータ
編集部から
読者対象
・食に関係する研究者・実務家。
・食研究をこれからはじめたい学生。
・食育関係者
目次
第1部 食行動科学の基礎
1.食行動研究の基礎[今田純雄]
1. 1 食行動とは何か
1. 2 食行動を決定する3 レベル
1. 3 肥満とその解消・予防
1. 4 人はなぜ食べるのか
2.食行動と感覚・知覚 [和田有史]
2. 1 知覚の特徴
2. 2 食の感覚各論
2. 3 食における感覚の相互作用
3.食行動と社会的認知 [木村 敦]
3. 1 ステレオタイプと食行動
3. 2 食品に付随する外的要因の影響
3. 3 他者存在が食行動に及ぼす影響
4.食行動の心身統合的理解 [坂井信之]
4. 1 食行動の人間科学的意義
4. 2 生理的欲求と食行動
4. 3 安全と安心の欲求と食行動
4. 4 愛と所属の欲求と食行動
4. 5 承認と尊重の欲求と食行動
第2部 食行動の生涯発達
5.食行動の生涯にわたる変化 [長谷川智子]
5. 1 生涯にわたる食行動の変化とは?
5. 2 生涯にわたる食物選択行動:ライフコース
5. 3 胎児期から青年期までの食の変化
5. 4 成人期の食物選択に影響を与える要因
5. 5 生涯にわたる食行動の変化についてのまとめと展望
6.食に関する理解の発達 [外山紀子]
6. 1 特別な学習システム
6. 2 食の生物学的理解
6. 3 食の心身相関的理解
7.高齢者の食 [加藤佐千子・長田久雄]
7. 1 高齢者にとっての食事の役割
7. 2 加齢に伴って変化する食物選択
7. 3 食物選択の理由
7. 4 高齢者はなぜ食べるのか
8.ヒトの生物性と文化性を結ぶ食発達 [根ケ山光一]
8. 1 食の生物性
8. 2 個体関係を支える食
8. 3 文化と食
第3部 食行動科学の応用
9.官能評価 [早川文代]
9. 1 官能評価とは
9. 2 パネル
9. 3 評価用語
10.栄養教育 [赤松利恵]
10. 1 栄養教育の定義と実践の場
10. 2 わが国の栄養教育の歴史
10. 3 行動科学に基づいた栄養教育
11.食事療法による生活習慣病の予防 [坂根直樹]
11. 1 予防医学における情報リテラシーの必要性
11. 2 減量に対する動機づけ
11. 3 減量成功と食事療法のアドヒアランス
11. 4 食行動にかかわる因子と減量効果
11. 5 体重測定と減量効果
11. 6 性格タイプ
11. 7 減量期と維持期における食事指導
12.応用行動分析学:体重減量のプログラム [藤巻 峻・坂上貴之]
12. 1 行動分析学の基本的な考え方
12. 2 行動分析学に基づく体重減量の方法
12. 3 筆者のダイエット体験記:結びにかえて
13.肥満に関連する食行動と介入プログラム:過食と肥満 [田山 淳]
13. 1 肥満対策の現状 205
13. 2 肥満と関連する食行動
13. 3 現在行われている肥満改善のための介入
13. 4 肥満介入における今後の課題
14.新たな食行動科学へ向けて:ビッグデータを用いた食行動の分析[本田秀仁]
14. 1 ビッグデータは従来のデータとは何が違うのか?
14. 2 食行動に関係するビッグデータの構築と活用の試み
14. 3 ビッグデータを用いた食行動の研究
14. 4 ビッグデータを用いた食行動の分析に向けて:今後の課題
あとがき
索 引
コラム
1.味覚・味の定義 [日下部裕子]
2.視覚と食 [和田有史]
3.五感を活かした食の拡張現実感 [鳴海拓志]
4.認知特性と情報処理 [和田有史・本田秀仁]
5.ひとはなぜ食べるのか [木村 敦]
6.理想の食べもの [今田純雄]
7.心理学者からみた官能評価・機械測定・心理学の三角関係 [和田有史]
8.成人病胎児期発症説 [赤松利恵]
9.生活習慣コントロールと現実感 [坂根直樹・和田有史]
10.大好物との付きあい方:行動分析学からラーメンJ を考える[藤巻 峻・坂上貴之]
11.パレオダイエット [今田純雄]
12.実験結果を再現できない!? 心理学の実験的手法がもつ問題点[本田秀仁]