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内容紹介
代数学の醍醐味を満喫できる全4部構成の解説書。群論の魅力を個性溢れる著者の解説で披露。〔内容〕代数学の手習い帖(堀田良之)/有限群の不変式論(渡辺敬一)/有限シュヴァレー群の表現論(庄司俊明)/マクドナルド多項式入門(三町勝久)。
編集部から
【書評】
『数学 第59巻 第2号 2007年4月』(日本数学会)の「書評」欄で、
谷崎俊之氏により、「・・・どの章も執筆者の個性の出た力作ぞろいであり,各章が1冊の本になってもおかしくはない内容を含んでいる。したがって1冊の本で4つの解説が楽しめるのはお買い得といえるかもしれない。・・・」と、ご紹介いただきました。
目次
第1章 代数学の手習い帖
1.1 はじめに
1.2 準備
1.3 群
1.4 環と加群
1.5 群の表現
1.6 代数多用体
1.7 代数多様体の基本性質
1.8 層のコホモロジー
1.9 代数曲線上のリーマン-ロッホの定理
1.10 代数群
第2章 有限群の不変式論
2.1 はじめに
2.2 線型群と不変式
2.3 モリーンの定理
2.4 GL(2,k)の有限部分群とその不変式環
2.5 鏡映群の不変式環
2.6 3次元の線型群
2.7 完全交叉となる不変式環
第3章 ドリーニュールスティック指標を訪ねて
-有限シュバレー群の表現論-
3.2 簡約群の構造
3.3 誘導表現の分解と岩堀-ヘッケ代数
3.4 ドリーニュールスティックの理論
3.5 既約表現の分類
3.6 指標の幾何的理論
3.7 GL(Fq)のグリーン関数と組み合わせ論
第4章 ダイソンからマクドナルドまで
-マクドナルド多項式入門-
4.1 ダイソンの考えたこと
4.2 分割数と母関数
4.3 二項定理とガンマ函数のq-類似
4.4 q-超幾何級数
4.5 q-類似からq-解析へ
4.6 直交多項式
4.7 ロジャースの超球多項式
4.8 セルバーグ積分
4.9 ダイソン予想の一般化
4.10 多変数の直交多項式
4.11 ルート系に付随したマクドナルドの多項式
4.12 アフィン・ヘッケ代数とマクドナルド多項式
索 引