基礎物理学シリーズ 15 計算物理III ―数値磁性体物性入門―

夏目 雄平小川 建吾鈴木 敏彦(著)

夏目 雄平小川 建吾鈴木 敏彦(著)

定価 3,520 円(本体 3,200 円+税)

A5判/160ページ
刊行日:2002年11月10日
ISBN:978-4-254-13715-6 C3342

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内容紹介

磁性体物理を対象とし,基礎概念の着実な理解より説き起こし,具体的な計算手法・重要な手法を詳細に解説〔内容〕磁性体物性物理学/大次元行列固有値問題/モンテカルロ法/量子モンテカルロ法:理論・手順・計算例/密度行列繰込み群/他

編集部から

目次

1. フントの規則と直接交換相互作用
 1.1 局在磁性系の統計物性物理学
 1.2 遷移金属イオン内の2個のd電子
 1.3 スレーター行列式
 1.4 隣接格子点間のd電子に働く相互作用
 1.5 交換積分項のスピン演算子による表記
2. 仲介型交換相互作用と金森の規則
 2.1 運動交換相互作用
 2.2 仲介型交換相互作用の幾何学的規則-金森の規則
 2.3 結晶全体のスピン格子点に拡張した交換相互作用
3. べき乗法とランチョス法
 3.1 ベき乗法
 3.2 ランチョス法
4. 緩和法
 4.1 レーリー商と固有値問題
 4.2 緩和法の原理
 4.3 励起状態の固有値と固有ベクトルの求め方
 4.4 緩和法の問題点
5. モンテカルロ法の原理
 5.1 マスター方程式の導出
 5.2 マスター方程式の行列表示
 5.3 定常マルコフ過程
 5.4 モンテカルロ法の原理
6. 量子モンテカルロ法の基礎
 6.1 量子系のモンテカルロ法
 6.2 1次元ハイゼンベルグ模型
7. 量子モンテカルロ法の手順
 7.1 物理量の計算方法
 7.2 計算手順
8. 量子モンテカルロ法の実例
 8.1 交替ボンドスピン鎖
 8.2 問題点と新しい展開
9. 密度行列繰り込み群の基本原理
 9.1 DMRGの基本原理
 9.2 密度行列の性質
 9.3 特異値分解と密度行列の関係
10. 密度行列繰り込み群の計算手順
 10.1 無限系法の計算手順
 10.2 基本的な考え方のまとめ
 10.3 計算の実例
11. 付録A.金森の規則から見た軌道整列
12. 付録B.スペクトル関数の計算
 12.1 スペクトル関数
 12.2 クラメルの公式
 12.3 連分数展開
 12.4 磁気ラマン散乱スペクトル
13. 付録C.量子系における帯磁率の導出
14. あとがき
15. 参考文献
16. 索  引
17. 元素周期律と外殻電子配置

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