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斜面防災危険度評価ガイドブック ―斜面と地すべりの読み解き方―
日本地すべり学会 斜面防災危険度評価ガイドブック 編集委員会(編)/八木 浩司・林 一成(編集代表)
日本地すべり学会 斜面防災危険度評価ガイドブック 編集委員会(編)/八木 浩司・林 一成(編集代表)
定価 3,630 円(本体 3,300 円+税)
B5判/136ページ
刊行日:2021年06月01日
ISBN:978-4-254-26173-8 C3051
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内容紹介
地形の判読から地すべりの危険度を評価し,その評価手法も詳説したガイドブック。斜面災害へ備えるための一冊。〔内容〕斜面の地形発達と変動/地すべり地形の判読と評価/地すべり地形読図の階層化と定量化/数値地形情報による展開
編集部から
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目次
第1章 斜面の地形発達と斜面変動の総説的解説〔檜垣大助〕
1.1 斜面の地形発達から見た斜面変動
1.2 山地・丘陵地の斜面地形発達-東北地方を例に-
1.3 斜面微地形の把握と意義-地すべり変動の分析-
1.4 ハザード,リスク,危険性
第2章 地すべり地形の判読と評価〔八木浩司〕
2.1 地形を読み取るスケールと地形面の概念
2.2 空中写真判読
2.3 空中写真判読において鍵となる特徴的な微地形
2.3.1 スライド
2.3.2 クリープ
2.3.3 トップル
2.3.4 フォール
2.3.5 フロー
2.4 地すべり地形の空中写真判読事例
2.4.1 秋田県役内川右岸中山付近の地すべり地形
2.4.2 宮城県広瀬川支流大倉川左岸側の地すべり地形群
2.4.3 青森県南八甲田・赤倉岳東面の蔦川地すべり地形
2.4.4 長野県小谷温泉周辺の地すべり地形
2.4.5 新潟県松之山温泉湯本付近の地すべり地形
2.4.6 高知県加奈木崩
2.5 空中写真判読による地すべり地形の評価
第3章 地すべり地形読図の階層化と定量化の試み〔濱崎英作・宮城豊彦・八木浩司〕
3.1 AHP導入の経緯
3.2 AHP法
3.3 例題によるAHP法意思決定
3.3.1 相対評価法
3.3.2 絶対評価法
3.4 暗黙知と形式知
3.5 代替手法はあるか?
3.6 ブレーンストーミングの重要性
3.7 AHP法の危険度判定評価基準と評価方法
3.7.1 地すべり地形の定義
3.7.2 地すべり発生危険度の定義
3.7.3 判読の範囲と各判読アイテムの地すべり地形内での位置
3.7.4 判読の視点
3.7.5 移動体を構成する微地形の名称と定義
a. 表層崩壊地形
b. 亀裂
c. 副滑落崖
d. 分離崖・溝状凹地
e. 圧縮丘
f. 流動痕・流動丘
g. 湿地・凹地・池
h. ガリー・侵食谷
3.7.6 評価基準の分類
a. 移動体の微地形(運動特性に関する指標)
b. 地すべり地形の境界部(時間経過に関する指標)
c. 地すべり地形と周辺環境(地形場に関する指標)
3.7.7 AHP評価基準の抽出および階層化
3.7.8 一対比較,ウェイトの決定・統合化
3.7.9 判読カルテと判読・AHP危険度判定の流れ
3.7.10 インデックスステレオペア写真の10事例
第4章 AHP評価の事例
4.1 宮城県の事例〔濱崎英作・八木浩司〕
4.2 阿賀野川流域の事例〔八木浩司〕
4.3 北海道の事例〔石丸 聡・伊藤陽司〕
4.3.1 北海道の「地すべり活動度評価」と東北支部の「地すべり危険度評価」
4.3.2 津別南部地域の地すべり
4.3.3 ドードロマップ川流域の地すべり
4.3.4 知床半島基部の地すべり
4.3.5 地すべり活動度の比較
4.4 ホンジュラス・テグシガルパの事例〔八木浩司〕
第5章 数値地形情報による地すべり評価への展開
5.1 数値地形情報による地形表現
5.1.1 数値地形情報について〔林 一成〕
a. DEMとは?
b. DEMデータを入手する
c. DEMの座標系と投影変換
5.1.2 数値地形情報による地形表現手法〔林 一成〕
a. 地形量とは?
b. 地形量を使った立体地形表現手法
5.1.3 地すべり地形判読を目的とした立体微地形図〔池田浩二〕
a. 立体微地形図の特徴
b. 立体微地形図の作成
c. 立体微地形図の活用法
5.2 数値地形情報を用いた地すべり判読と危険度評価
5.2.1 立体地形図による地すべり判読と危険度評価〔池田浩二〕
a. 空中写真の分解能と地形判読精度
b. 立体地形図を用いた地形判読
c. 判読に使用する立体地形図
d. 5mDEM立体地形図の地形表現精度
e. 地すべり地形の判読の事例
5.2.2 地形量を用いた斜面の危険度評価
a. 数値地形・地形情報による斜面の危険度評価〔林 一成〕
b. GISベースで斜面を分析する際の留意点〔林 一成〕
c. バッファ移動解析と過誤確率分析法の提案〔濱崎英作〕
d. 平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震での分析事例〔濱崎英作〕
e. 平成16年(2004年)新潟県中越地震での分析事例〔林 一成〕
第6章 まとめ-斜面災害を地形から予測するために-〔濱崎英作・八木浩司〕
6.1 地すべり地形の抽出から再活動性評価まで
6.2 GISを用いたこれまでの斜面防災研究と問題点
6.3 地すべり地形の再活動性評価と深層学習
付録-解析プログラムの操作方法-
索引
執筆者紹介
池田浩二,伊藤陽司,石丸 聡,濱崎英作,林 一成,檜垣大助,宮城豊彦,八木浩司(五十音順)