新・神話学入門
A5/200ページ/2017年04月20日
ISBN978-4-254-50025-7 C3014
定価2,700円(本体2,500円+税)
山田仁史 著
神話学の歴史をたどり,世界各地の神話を学ぶ。〔内容〕聖書/ギリシャとローマ/アメリカ/ゲルマンとケルト/ペルシャとインド/メソポタミアとエジプト/オセアニア/日本・アイヌ・琉球/アフリカと北ユーラシア/東南・東アジア/他
編集部から
松村一男先生より推薦文をいただきました。 ============================== 神話を学ぶ者への福音
素晴らしい神話入門書だ。神話の理解にはそれが生まれた風土や歴史を知らねばならない。神話は時間や場所と無関係には存在しないからだ。本書では神話は地域と時代とを横糸と経糸として紹介されている。よく知られている日本神話もギリシア神話も、そうでないアフリカやオセアニアの神話も等しく,人類の物語の織物の一片なのである。本書は神話が人類すべてにとっての宝であることを教えてくれる、神話を学ぶ者にとっての福音だ。
松村一男(和光大学教授)
*松村先生は、弊社刊『宗教の事典』「古代の宗教」の章の執筆者です.
執筆者一覧
山田仁史 (やまだひとし)
1972年 宮城県に生まれる 1995年 東北大学文学部卒業 2003年 京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程満期退学 ミュンヘン大学大学院修了 現 在 東北大学大学院文学研究科准教授 Dr. phil. 著 書 『いかもの喰い』(亜紀書房,2017) 『首狩の宗教民族学』(筑摩書房,2015) 『水・雪・氷のフォークロア』(共編,勉誠出版,2014) 『神の文化史事典』(共編,白水社,2013) など 訳 書 F. M. ミュラー『比較宗教学の誕生』(共訳,国書刊行会,2014)
目次
序章 神話と神話学―精神史として 第1章 聖書という前提―ユダヤ=キリスト教世界 第2章 古典古代の遺産―ギリシャとローマ 第3章 新世界との出会い―南北アメリカ大陸 第4章 『エッダ』と『オシアン』の衝撃―ゲルマンとケルト 第5章 比較言語学から宗教学・神話学へ―ペルシャとインド 第6章 ロゼッタストーンとギルガメシュ―エジプトとメソポタミア 第7章 南海の魅惑―オセアニア 第8章 翻訳された日本・琉球・アイヌの神話 第9章 新大陸との再会―マヤ・アステカ・インカ 第10章 フェティッシュとシャマン―アフリカと北ユーラシア 第11章 宣教と民族誌―東南アジア 第12章 シノロジーから東アジア学へ―中国と朝鮮半島 終章 現代における神話と神話学
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