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内容紹介
鉱物は地質作用を経て生成した天然の固体物質である。鉱物の分析により,地球深部や他の惑星を構成する物質の理解,地質現象・環境問題の解明につながるほか,鉱物は工業材料,宝飾品など人間生活にも深く結び付いている。本書では様々な知識と情報を186項目取り上げ,頁単位の読み切りで解説。代表的な鉱物・宝石177の基礎知識を辞書的に掲載。〔内容〕鉱物(基礎,地球深部・表層,宇宙,資源・バイオ・環境,材料)/宝石/付録(年表,大学・研究所・博物館リスト等)
編集部から
〇本書について(本書「まえがき」より)
「鉱物」とはどういうものでしょうか?「石」とは,また「岩石」や「鉱石」,「宝石」とはどのように違うのでしょうか?
本書は『新しい鉱物・宝石の博物学』の本ともいうべきもので,鉱物学・岩石学・資源地質学をはじめとする地球惑星物質科学や宝石学の基礎からわかりやすく理解していただくために,厳選された項目について解説しています。これにより,大学生・大学院生から広く一般社会人の方に利用していただくとともに,最新の情報も網羅し,研究者にとっても役に立つものとなっています。(中略)日本鉱物科学会は2016年9月に日本を代表する国の石「国石」として「ひすい」を選定しました.本書を通じて,「ひすい」も含めた「ミネラル・ワールド」「ジェム・ワールド」をお楽しみください。
〇読者対象
地質学,岩石学,堆積学,地球化学,惑星科学に関わる研究者・学生
公共図書館・大学図書館・高校図書館
◎「鉱物・宝石の科学事典」付録データはこちらからご覧いただけます
目次
1.鉱物
[基礎編]
[地球編:深部]
[地球編:表層]
[宇宙編]
[応用編:資源・バイオ・環境]
[応用編:材料]
2.宝石
*項目例
宝石の色
光学的効果
誕生石
カラット
ダイヤモンド(金剛石)
ルビー
サファイア
3.鉱物・宝石各論
[元素鉱物]
[硫化鉱物]
[酸化鉱物]
[ハロゲン化鉱物]
[炭酸塩鉱物]
[ホウ酸塩鉱物]
[硫酸塩鉱物]
[リン酸塩・ヒ酸塩鉱物]
[タングステン酸塩・モリブデン酸塩鉱物]
[亜テルル酸塩鉱物・ネソケイ酸塩鉱物]
[ソロケイ酸塩鉱物]
[シクロケイ酸塩鉱物]
[イノケイ酸塩鉱物]
[フィロケイ酸塩鉱物]
[テクトケイ酸塩鉱物]
[有機質鉱物]
付録
鉱物と宝石に関係する研究史
大学・研究所および博物館リスト
ほか
執筆者紹介
●編集委員
日本鉱物科学会
(委員長)土`山明 京都大学
松原聰 国立科学博物館
宮脇律郎 国立科学博物館
井上徹 広島大学
小山内康人 九州大学
赤井純治 新潟大学名誉教授
山田裕久 物質・材料研究機構
宝石学会(日本)
宮田雄史 前山梨県立宝石美術専門学校
林政彦 早稲田大学