ⓔコラム13-32-2 新しいアレルゲン
現在も新しい物質がアレルゲンとして次々発見されている.化学物質が原因アレルゲンとして同定されにくいのは,低分子量のため,それ単独ではアレルゲンとならず,特異的IgE抗体を検出しにくいこと,工業性物質が原因の場合,転職や退職が比較的容易なので,患者が把握されにくいことがある.医療現場でも低分子量アレルゲン (内視鏡担当看護師が扱う内視鏡洗浄剤である過酢酸–過酸化水素混合剤など) による職業性喘息が新たに報告されている1).
〔土橋邦生〕
■文献