ⓔコラム13-5-1 mRSS
mRSSはスキンスコアともよばれ,皮膚硬化の半定量的な評価法として診療,臨床試験で広く用いられている.全身17カ所の皮膚硬化の程度を0~3の4段階で評価し,その合計をmRSSとして記録する (図1).半日のface–to–faceのトレーニングを受ければ,検者間での再現性が高いことが示されている.特別な機器を使用しないことから簡便かつ安価で,病態を反映して鋭敏に変化する指標である1).mRSSの急激な上昇,経過中の最大値は生命予後不良と関連する.一方,経過中のmRSS減少はその後の新規イベント抑制,生命予後良好と関連することから,臨床試験のエンドポイントとして用いられている.
〔桑名正隆〕
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