ⓔコラム14-3-3 パルボウイルス関連腎炎
伝染性紅斑の原因ウイルスであるHPV–B19による急性糸球体腎炎の報告が近年増加している.HPV–B19関連急性糸球体腎炎は女性に多く,APSGNに比較して軽症であることが多い.紅斑や抗核抗体を認めることがあり,腎組織の特徴的所見として免疫染色でC3に加えてIgGやIgMの沈着がしばしば認められる1).HPV–B19のIgM抗体価の上昇,PCR法によるウイルスDNAの検出により診断が確定される.
〔有馬秀二〕
■文献