ⓔコラム3-5-6 地域包括ケアシステムの背景
日本では後期高齢者の人口増加,さらには少子化 (生産年齢層の縮小) とあいまって,人口高齢化のさらなる進行が予測されている.それに対応し持続可能な社会構造へ変換する必要が出てきた.社会保障費の増大,要介護者の増加,医療・介護の需要の増加,多死時代 (社会) (人口の多くの割合を占めている高齢者が死亡していき人口が減少していく時代,社会) などに対応し,団塊世代が後期高齢者となる2025年度以降を見据えた体制整備が求められた.その体制が地域包括ケアシステムである1).
〔葛󠄀谷雅文〕
■文献