ⓔコラム8-5-6 FDGについて
半減期が長いため,自施設内で生成せずともデリバリーで対応可能な製剤である.空腹時にFDGを静注し,糖代謝を画像化することができる.
2002年よりわが国で左室機能の低下した虚血性心疾患患者の心筋バイアビリティ評価に用いることができ,2012年から心サルコイドーシスの炎症部位診断に,2018年からは大血管炎の炎症部位診断に対して,それぞれ保険収載された.
撮像前の準備として,正常な心筋による生理的グルコース (ブドウ糖) 利用を抑制するために,炭水化物制限食に変更するとともに,最低12時間の絶食が推奨されている1).
〔明石嘉浩〕
■文献