ⓔノート10-12-4 肺癌治療における維持療法
2000年代後半には細胞障害性抗癌薬であるペメトレキセドや血管新生阻害薬 (血管内皮細増殖因子に対する分子標的治療薬) であるベバシズマブが登場し,肺癌治療における維持療法の概念および生存期間の延長をもたらしたが1),これらの薬剤はそれぞれ効果あるいは有害事象の観点から扁平上皮癌では適応外とされ,非小細胞肺癌のなかでも組織型診断の重要性が再認識される契機となった.
〔寺井秀樹・副島研造〕
■文献