ⓔノート11-1-18 リンパ節転移
リンパ節転移のない早期の癌と考えられる条件については，食道，胃，大腸それぞれに規定されており，内視鏡的組織切除法の適応ガイドラインに記載されている1–3)．しかし，術前診断は不確実性を伴うことから，治療後の病理組織学的診断結果により追加外科的切除が行われる可能性を十分説明したうえで，リンパ節転移の可能性が否定できない早期の癌に対しても内視鏡的切除が行われる場合がある．
〔藤城光弘〕
■文献
石原 立，有馬美和子，他：食道癌に対するESD/EMRガイドライン．日本消化器内視鏡学会雑誌，2020; 62: 221–271.
小野裕之，八尾建史，他：胃癌に対するESD/EMRガイドライン第2版，日本消化器内視鏡学会雑誌，2020; 62: 273–290.
田中信治，樫田博史，他：大腸ESD/EMRガイドライン第2版．日本消化器内視鏡学会雑誌，2019; 61: 1321–1344.