ⓔノート14-1-4 ミオグロビン尿

 横紋筋融解症により生じるミオグロビン尿は急性腎障害の原因ともなりうる.従来,ミオグロビンおよびこれに由来するヘムにより,鉄イオンおよび活性酸素種 (ROS) が過剰に産生され,尿細管細胞壊死をきたすとされてきたが,近年,遊離したヘムが血小板により認識されて活性化し,マクロファージに作用し,細胞外クロマチン放出現象により,尿細管障害をきたすことも報告されている1)

〔猪阪善隆〕

■文献

  1. Okubo K, Kurosawa M, et al: Macrophage extracellular trap formation promoted by platelet activation is a key mediator of rhabdomyolysis–induced acute kidney injury. Nat Med, 2018; 24: 232–238.