ⓔノート17-10-17 発症に関与する因子

 CAEBVの感染者の報告が東アジアに集中していることから,何らかの人種的背景や先天性の因子が発症に関与しているという仮説があるが,証明されていない.

 EBVに感染したT,NK細胞では転写因子NF–κB,STAT (signal transducers and activation of transcription,シグナル伝達/転写活性化因子) 3が恒常的に活性化しており,細胞の不死化や炎症成立に寄与していると考えられる1)

〔新井文子〕

■文献

  1. Arai A: Advances in the Study of Chronic Active Epstein–Barr Virus Infection: Clinical Features Under the 2016 WHO Classification and Mechanisms of Development. Front Pediatr, 2019; 7: 14.