ⓔノート2-1-35 病院での治療

 阪神・淡路大震災では372例の圧挫症候群が報告されているが,集中治療を要した症例が70.4%であり,外因,疾病に比べ比率が高かった1)

 この372例においても,被災地外の医療施設へ後方搬送された症例の方が,予後がよかった.また,圧挫症候群372症例の経験でも,減張切開を施行した群の方が予後が悪かったと報告されている.

〔小井土雄一〕

■文献

  1. 吉岡敏治編:集団災害医療マニュアル Ⅱ・阪神,淡路大震災時の傷病構造,へるす出版,2000: 19–50.