ⓔコラム10-1-7 造影効果

 造影効果とは,造影前後のCTにおいて同一断面で計測したCT値の差分をいう.単純CTに比して,造影後の結節や腫瘤のCT値が15 HU以上となれば,感度98%,特異度58%で悪性であると報告されている.

 しかしながら,造影効果が乏しい場合には,必ずしも良性病変とはいえず,壊死の強い肺癌や粘液産生性の肺腺癌など悪性病変のこともあり注意を要する.

〔梁川雅弘〕