ⓔコラム10-15-3 EBUS–TBNA後の縦隔炎

 2004年に超音波気管支鏡下リンパ節生検 (endobronchial ultrasonography guided transbronchial needle aspiration: EBUS–TBNA) が登場し,縦隔リンパ節転移の診断において広く用いられるようになっている.EBUS–TBNA後の縦隔炎については報告が散見されるものの,発生頻度は低い.壊死成分を多く含むリンパ節の生検においては縦隔炎発症のリスクが高くなるとされているが,予防的抗菌薬投与については推奨されていない.

〔谷村恵子・髙山浩一〕

■文献

Kayawake H, Chen-Yoshikawa TF, et al: Complications of Endobronchial Ultrasound–Guided Transbronchial Needle Aspiration. Ann Thorac Surg, 2017; 104: e363–e365.