ⓔコラム10-6-1 GM–CSF吸入療法

 GM–CSFは,本症の病因とされる抗GM–CSF自己抗体により障害された肺胞マクロファージの機能を回復させ,サーファクタントのクリアランスを改善させると考えられる.日本人の患者で,肺胞–動脈血酸素分圧較差を改善させることが検証されている.投与方法は,ジェットネブライザーで,1回125 µgを15分かけて1日2回吸入し,7日間吸入,7日間休薬を12サイクル,合計24週間治療する.治療前後の動脈血酸素分圧を測定し,効果を判定する1)

〔中田 光〕

■文献

  1. Tazawa R, Ueda T, et al: Inhaled GM-CSF for Pulmonary Alveolar Proteinosis. N Engl J Med, 2019; 381: 923–932.