ⓔコラム11-1-5 電子内視鏡の進歩
電子内視鏡の照明光はこれまでキセノンショートアークランプの光 (キセノン光) が使用されていたが,最近ではレーザー光やLED (light emitting diode,発光ダイオード) の光も使用されている.イメージセンサーにはCCD (charge coupled device) が使用されていたが,最近では高性能化し画質が格段に向上したCMOS (complementary metal oxide semiconductor) を使用した電子内視鏡も登場している.ビデオ画像プロセッサにおけるカラー撮像方式には,面順次方式 (sequential color illumination method) と同時方式 (color chip method) とがあり,後者には原色カラー (red,green,blue) フィルターを用いたものと補色カラー (cyan,magenta,yellow) フィルターを用いたものとがある (図1)1).原色カラーフィルターCCD (もしくはCMOS) を用いた同時方式の電子内視鏡では,レーザー光やLED光による観察が可能である.
ⓔ動画11-1-1,ⓔ動画11-1-2,ⓔ動画11-1-3に電子内視鏡とレーザー光の関係を示す.
〔中村哲也〕
■文献