ⓔコラム17-7-2 造血器腫瘍ゲノム検査ガイドライン

 造血器腫瘍の診療においては,疾患の細分類,予後の予測,治療の選択のために,将来的には遺伝子パネル検査は必須であると考えられる.しかしながら,固形がんにおいてはがん遺伝子パネル検査が2019 (令和元) 年8月より保険収載されているのに対して,造血器腫瘍ではまだ保険適応外である.日本血液学会では,造血器腫瘍の遺伝子パネル検査の基礎となる「造血器腫瘍ゲノム検査ガイドライン2021年度版」をホームページ上で公開している (http://www.jshem.or.jp/genomgl/).各遺伝子変異が該当する造血器腫瘍,機能的意義とその種類,関連する染色体構造異常および標的薬剤などが記載されている.

〔三谷絹子〕