ⓔコラム7-10-11 ヒトボカウイルスの診断と治療

 検体よりDNAを抽出後,PCRにて遺伝子増幅を行い,BLASTによる相同性検索にてヒトボカウイルスであることが決定される.β2刺激薬などの気管支拡張薬,ロイコトリエン受容体拮抗薬,キサンチン製剤,ステロイドなどが治療として選択されているが,現在までその効果は証明されていない.痰の排出を促すためL–カルボシステインやアンブロキソールなどの去痰薬の併用が有効であるとされている.

〔柏木保代〕