ⓔコラム7-3-15 カンピロバクターの特性
培養条件は,酸素5%,炭酸ガス10%,窒素85%の微好気的条件下において,35~37℃となる1).本属は生化学的性状としてオキシダーゼ反応陽性を示し,2016年時点で24菌種8亜種3生物型で構成されている.さらに,外膜においてエンドトキシン活性を有するリポポリサッカライド ( lipopolysaccharide: LPS) を有し,このLPSを構成するO抗原の多様性に基づいて菌株のクローン解析が行われる2).
〔髙橋 孝〕
■文献
中村竜也:グラム陰性,微好気性のらせん菌.最新臨床検査学講座 臨床微生物学第1版 (松本哲哉編),医歯薬出版,2017; 184–188.
Allos BM, Blaser MJ: Campylobacter jejuni and Related Species. Mandell, Douglas, and Bennett’s Principles and Practice of Infectious Diseases, 7th ed (Mandell GL, Bennett JE, et al eds), Churchill Livingstone Elsevier, 2010; 2793–2802.