ⓔノート10-11-4 睡眠時無呼吸と低呼吸の判定
睡眠時無呼吸,低呼吸には後述するような定義がある.無呼吸や低呼吸の基準は満たさないが10秒以上の呼吸努力を伴った後の覚醒は呼吸努力関連覚醒 (respiratory effort related arousal: RERA) と判定されるが,脳波測定をしていない場合RERAは当然判定できない.睡眠時無呼吸の判定は通常10秒以上の90%以上のサーミスター (温度センサー) による気流の停止とされる (ⓔ図10-11-1).低呼吸は圧センサーによる10秒以上で30%以上の気流の低下と,①基準値より3%以上の酸素飽和度の低下を伴う場合 (ⓔ図10-11-2),あるいは②基準値より4%以上の酸素飽和度の低下を伴う場合とされるが,最近は前者が使われることが推奨されている.
〔陳 和夫〕