ⓔノート10-12-3 化学療法
化学療法については,長らく細胞障害性抗癌薬がその中心を担ってきた.1980年頃にシスプラチンが導入され,1990年代には第3世代細胞障害性抗癌薬であるビノレルビン,イリノテカン,パクリタキセル,ドセタキセル,ゲムシタビンが開発され,これら第3世代細胞障害性抗癌薬とシスプラチンをはじめとするプラチナ製剤との2剤併用化学療法と緩和療法を比較したメタ解析によって,プラチナ併用化学療法が有意に生存を延長させることが示された (生存期間中央値で7~8カ月対5カ月,1年生存率で約10%改善)1).
〔寺井秀樹・副島研造〕
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