ⓔノート10-2-12 薬剤感受性による投薬方針
治療開始2カ月以内でもイソニアジドとリファンピシン両薬剤への感受性が判明した場合にはその時点でエタンブトールまたはストレプトマイシンを終了しピラジナミドを含む3剤で治療してよい.ストレプトマイシンは注射薬であるため,通常は経口薬であるエタンブトールが選択されるが,視力障害がある場合にはストレプトマイシンを用いる.薬剤感受性試験の結果が不明の場合,ピラジナミドは2カ月で終了するが,イソニアジドとリファンピシンに加えエタンブトールまたはストレプトマイシンを継続する.
〔長谷川直樹〕