ⓔノート10-2-5 インフルエンザウイルスによる肺炎への投薬

 インフルエンザウイルスによる肺炎では,抗ウイルス薬を投与するものの,二次的に細菌 (肺炎球菌,インフルエンザ菌,または黄色ブドウ球菌によることが多い) による感染症を合併することがあるので,その際にはこれらの細菌に有効な抗菌薬を併用する.特にインフルエンザウイルス感染症に肺炎を合併しやすい背景として,高齢者,基礎疾患を有する者,介護施設入所者などがあり,これらの症例においては,抗菌薬の併用が求められる.

〔藤田次郎〕