ⓔノート11-4-12 リンパ腫の形態

 十二指腸MLATリンパ腫は球部,下行脚に扁󠄀平,結節状,隆起,浮腫状粗糙粘膜など多彩な形態を呈する.マントル細胞リンパ腫は広範に無数の隆起性病変をきたすMLP型が多い.濾胞性リンパ腫もMLP型が多く白色隆起状の比較的均一な多発小隆起を認めるが,一方でマントル細胞リンパ腫は大小不均一の多発粘膜下腫瘍様隆起を認めることが多い.

 DLBCLは消化管の悪性リンパ腫のなかで最も頻度が高いが,十二指腸では少ない.肉眼型では潰瘍型,隆起型を呈することが多い.

〔山口 隼・河合 隆・糸井隆夫〕