ⓔノート11-4-4 腫瘍マーカー

 腫瘍マーカーとして特有なものはないが癌胎児性抗原 (carcinoembryonic antigen: CEA),CA19–9が基本的であり,これにα–フェトプロテイン (alpha–fetoprotein: AFP) やCA72–4を加えてAFP産生性腫瘍や未分化型胃癌の診断補助とする.CEAなどの腫瘍マーカーは特異性が高いとされるが,治療効果判定,治療後経過観察などに用いられるもので,早期発見のスクリーニング検査には適さない.

〔兒玉雅明・村上和成〕