ⓔノート12-10-1 不顕性肝性脳症
顕性の意識障害はないが,定量的精神神経機能検査で異常を認める軽度のものを不顕性肝性脳症とよび,肝硬変患者の約30%がその診断を満たすといわれている.最近では不顕性肝性脳症が肝硬変患者のQOL低下や予後の悪化に影響すると報告されており,正確な診断と早期治療を要する病態として注目されている.
〔鍛治孝祐・吉治仁志〕