ⓔノート14-11-2 腎臓病療養指導士
腎臓病療養指導士とは,腎臓病患者への療養指導を全国各地に浸透させることを目的に日本腎臓学会,日本腎不全看護学会,日本栄養士会,日本腎臓病薬物療法学会の4団体により設立され,2018年4月にスタートした「腎臓病療養指導士制度」で認定された資格で,CKDに関するチーム医療と病診連携に精通した,保存期CKD患者に対する包括的な療養指導のエキスパートである.CKDとその療養指導全般に関する標準的かつ正しい知識を持ち,保存期CKD患者に対し,一人ひとりの生活の質および生命予後の向上を目的として,腎臓専門医や慢性腎臓病にかかわる医療チームの他のスタッフと連携をとりながら,CKDの進行抑制と合併症予防を目指した包括的な療養生活と自己管理法の指導を行い,かつ,腎代替治療への円滑な橋渡しを行うことのできる医療従事者と定義されている.本資格は,CKD患者の療養指導に関する職種横断的な基本知識・技能を持つ看護職 (看護師・保健師),管理栄養士,薬剤師に与えられ,講習会の受講と認定試験の合格が必要とされる.
〔鶴屋和彦〕