ⓔノート14-11-8 CKD–MBD管理
血清リン濃度,血清補正カルシウム濃度,血清PTH濃度の順に優先して,管理目標値内に維持する.血清リン値を3.5~6.0 mg/dLを目標に,食事療法,透析条件の設定,リン吸着薬で調整する.ついで,血清補正カルシウム値を8.4~10.0 mg/dLを目標に活性型ビタミンDや透析液カルシウム濃度を調整する.血清PTH濃度を60~240 pg/mLの管理目標値内に保つよう,活性型ビタミンD製剤もしくはカルシウム受容体作動薬の投与を調整する.内科的治療に抵抗する高度の二次性副甲状腺機能亢進症に対しては,副甲状腺摘出術 (PTx) を考慮する.
〔阿部雅紀〕