ⓔノート14-3-3 抗THSD7A抗体と抗PLA2R抗体
THSD7AもPLA2Rと同様にポドサイト上に発現する膜蛋白であること,抗体は補体活性化能をもたないIgG4が主体であること,診断特異度がきわめて高いことなど共通点が多い.一方,これまでに抗PLA2R抗体により動物に膜性腎症が惹起されたという報告はない.よって,抗PLA2R抗体が膜性腎症を惹起する原因となることは完全には証明されていない.
〔丸山彰一〕