ⓔノート15-17-1 天然型ビタミンDと活性型ビタミンD
天然型ビタミンDは,ビタミンD2(エルゴカルシフェロール) とビタミンD3(コレカルシフェロール) を指している.これらは,体内で25位と1α位に水酸化を受け,1,25–ジヒドロキシビタミンD2,および1,25–ジヒドロキシビタミンD3となり,ビタミンD受容体に結合して作用を発揮する.特に1α位の水酸化が,ビタミンD受容体への結合に重要である.一方活性型ビタミンDは,1,25–ジヒドロキシビタミンDを含め,1α位に水酸基を有するビタミンD誘導体を指している.これらは,体内での1α–水酸化を必要としないため,直接,あるいは25位に水酸化を受けたのち,ビタミンD受容体に結合し作用を発揮する.
〔福本誠二〕