ⓔノート16-1-8 食事のエネルギー密度
正常体重の成人は肥満者よりもエネルギー密度が低い食品をとっていると報告されており,食事のエネルギー密度は長期的な体重増加と関連している.脂質を多く含む食品摂取により引き起こされる肥満では,おそらく比較的低い満腹感やこうした食品に対する強い嗜好性により過食が引き起こされている.したがって果物や野菜,全粒穀類といったエネルギー密度の低い食品摂取は,食事に対する満腹感の増加によりエネルギーの摂取を低下させ,BMIを低下させることが期待できる1).
〔窪田直人〕
■文献