ⓔノート17-5-1 後腸骨稜からの生検の方法
骨髄採取では,生検針が自立した時点でさらに少し押し進めて,先端が骨皮質を貫通して髄腔内に達したと思われたポイントで内針を抜き取り,外套のみを左右交互に半回転させながら髄腔中を3 cm程度圧進する.ここで外套を数mm戻して針全体を左右に激しく振り動かして,外套先端の骨髄組織を旋断し,外套内に捕捉された切断片を回収する.正しく行えば,2 cm内外の検体が採取できる.
〔通山 薫〕