ⓔノート17-9-7 ヒトパルボウイルスB19

 B19Vは血液型P抗原を受容体として赤血球とその前駆細胞に感染する.未熟な赤芽球系細胞でのみ増殖し成熟障害から,他の遺伝性溶血性貧血患者にも無形成発作を起こす.ウイルス量が多いと重症化し血球貪食症候群などを合併する.B19Vは不顕性感染も多く宿主に終生免疫が成立するため,既往歴の確認が必要である.

〔大賀正一〕