ⓔノート18-4-13 反復刺激試験

 反復刺激試験は次のような手順で行う.まず臨床的に疲労現象や脱力がある筋またはその近傍の筋を選ぶ.通常は3 Hzの頻度で10回の刺激をし,10%以上の振幅の減衰を認めた場合には異常とする.このとき十分に固定して関節が動かないようにするのが最も重要で,手袋 (絶縁のため) をはめた手でしっかりと押さえつけるのがコツである.これで明らかな減衰 (decrement) がみられたら診断は確実である.次に20秒間被験者に強収縮をしてもらい再び3 Hzで刺激する.

〔幸原伸夫〕