ⓔノート18-4-31 特殊な撮像法
MRIの項目でも紹介したDTIは拡散強調画像から派生した撮像法であり,これを用いて拡散異方性が評価可能である.例えば,通常の撮像法では神経損傷の程度を定性的にしかとらえられないが,DTIを用いることで半定量的な数値として評価をすることが可能となる1).現時点ではまだ研究レベルであるが,将来的にはこれがゴールドスタンダードである電気生理学的検査と肩を並べる手法となる可能性はある.特にMRIでは侵襲的な針による電気刺激の必要もなく魅力的な選択肢となりえよう.
〔山田 惠〕
■文献