ⓔノート18-8-7 自己抗体

 自己抗体のサブセットにより標的臓器は異なり,心臓 (リウマチ性心疾患) や神経 (本症) に障害をきたす.後者との関連が強く推定されているのはN–アセチル–β–D–グルコサミン (NABG,別名GlcNAc) に対する抗体である.抗NABG抗体が神経細胞のリゾガングリオシドや同細胞内のチューブリンを標的とし自己免疫反応が生じることが推定されている.またドパミンD2受容体に対する自己抗体の関与も報告されている.

〔中原 仁〕