ⓔノート2-1-52 サーベイランスシステム
感染症の蔓延を未然に防ぐために,CDC (米国疾病対策予防センター) では,発災後被災地において感染症のサーベイランスシステムを確立することの重要性を強調している.そして,もしこのシステムが,感染症の突発を感知した場合は,直ちに疫学的調査を開始し,調査結果を分析し,必要な手段を講じることが重要としている.わが国においては,2015年災害診療記録が標準化され,災害診療記録のなかに含まれるJ–SPEEDによりリアルタイムで疾病集計が可能になっている.平成28年熊本地震以降新たな災害医療の標準ツールとなっている.
〔小井土雄一〕