ⓔノート2-2-2 食品衛生法と保健所の役割
1997年5月30日の食品衛生法施行規則の一部改正で小型球形ウイルス (2003年8月29日同規則改正でノロウイルスに名称変更) およびその他のウイルスと腸管出血性大腸菌 (enterohemorrhagic Escherichia coli : EHEC) が追加され,1999年12月28日同規則改正では,コレラ菌,赤痢菌,チフス菌,パラチフスA菌が食中毒の病因物質として明示された.
また,EHEC,コレラ菌,赤痢菌,チフス菌,パラチフスA菌が病因物質である場合,三類感染症としての届出も医師に義務付けられている.
保健所は都道府県と連携し,情報は厚生労働省医薬食品局内の食中毒被害情報管理室に報告される.食中毒被害情報管理室は,全国の食中毒患者の発生情報の集約,分析を24時間365日体制で,緊急時対応にも備えている.
〔宮内雅人〕