ⓔノート3-6-6 上皮性腫瘍か非上皮性腫瘍か
通常の高齢者では上皮性腫瘍,いわゆる癌が多く,非腫瘍性との頻度を比較すると10:1と報告があるが,Werner症候群では上皮性腫瘍と非上皮性腫瘍の比率は1:1と非上皮性腫瘍が多いという特徴がある.腫瘍の内訳としては上皮性腫瘍では甲状腺癌が多く,非上皮性では悪性黒色腫や悪性線維性組織球腫が多い.また高率に多重癌 (重複腫瘍) を認める.
〔竹本 稔・横手幸太郎〕