ⓔノート7-8-4 Q熱の診断上のポイント

 非定型肺炎や不明熱症例に接した際には,動物との接触機会,β–ラクタム系薬無効,全身症状が比較的強く気道症状が比較的穏やか,といった点に注意する必要がある.また疑わしい症例に遭遇した場合にはとりあえず急性期血清や気道検体を凍結保存しておく習慣をつけること,ペア血清はしつこく2カ月後くらいまで追跡することなどが診断効率の向上のために重要と考えられる.

〔高橋 洋〕