ⓔノート8-4-1 ゲノムワイド有意水準

 この値は検定するSNP数を100万個とした場合に,有意水準p<0.05に対してBonferroni補正を行った値と同等であるが,検定するSNP数がこれ以上になった場合でも,有意水準として有効に働くことが知られている.これは複数の遺伝的多型の間にランダムではない相関が認められる,つまりそれらに特定の組み合わせ (haplotype) が存在する連鎖不均衡が存在するためであり,100万個以上のSNPを検定する場合でも独立したものは100万個程度となり,ゲノムワイド有意水準P<5×10-8が有効に働く.

〔伊藤 薫〕