ⓔノート8-6-1 電気生理学的検査の進歩
初期の電気生理学的検査は,心内に留置した電極カテーテルの透視像と,各電極から記録された心内心電図をみて頻拍回路などを推定していたが,近年の電気生理学的検査では電位情報とともに位置情報を記録して三次元表示することが可能になり,さらにCTやMRIなどの画像情報と統合して電位情報を評価できるようになった.これにより,頻拍時のリエントリー回路の可視化や,器質的心疾患における不整脈基質の評価などが可能となった.
〔笹野哲郎〕