ⓔノート8-8-3 弁置換術

 人工弁置換では,19 mm以上の機械弁が使用できることが望ましい (女性で21 mm以上,男性で25 mm以上であれば再弁置換しなくてよいとされている).弁輪径が小さい場合には,今野法により弁輪拡大を行い,大きな径の人工弁を入れる.生体弁 (homograft) が用いられることもあり,術後長期の抗凝固療法の必要はないが,耐用年数が短いため再手術が必要となる.Ross法は,自己肺動脈弁を置換して大動脈弁として利用する術式である.

〔山岸敬幸〕