ⓔ図15-2-11 非機能下垂体腺腫の画像所見
A:50歳代・男性.視野障害・複視で受診,副腎皮質ホルモン・甲状腺ホルモンの分泌低下を認め,頭部MRIではT1強調で等/低輝度の下垂体腺腫を検出.
B:60歳代・男性.全身倦怠感・失神発作で受診,血液検査では低ナトリウム血症,MRIでは下垂体右側に嚢胞変性を伴うT2高信号あり.
C:60歳代・男性.両耳側半盲・口渇を自覚し受診,抗利尿ホルモン分泌の低下を認めた.MRIではトルコ鞍上部に伸展し,海綿静脈洞に浸潤する下垂体腫瘍を検出,腫瘍はGdにて強く造影された.
D:20歳代・女性.視力低下のため受診,MRIでトルコ鞍上部に伸展する下垂体腺腫はGdにて早期相より濃染され,正常下垂体は圧排され菲薄化していた.
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