ⓔ図16-2-2 糖尿病にみられる動脈硬化症の病態
A:粥状硬化型の場合の血管病変は内腔の粥腫による狭窄 (閉塞性動脈硬化症) によって末梢の虚血を引き起こす.診断としては足関節/上腕血圧比 (ABI) の低下を認める (O’Rourke M: Hypertension, 1995; 26: 2–9).
B:Mönckeberg型硬化症で代表される血管壁の硬化病変は内腔の狭小化をきたさないが機能性の血流障害により末梢の血流は低下する (Suzuki E, Egawa K, et al: Diabetes Care, 2003; 26: 1764–1769).脈波伝播速度 (baPWV) が速くなることから診断できる.
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